私は昔から強いくせ毛で、湿気の多い日などは髪が爆発したように広がるのが本当に悩みでした。毎朝のスタイリングにも時間がかかり、アイロンを使ってもなかなか綺麗にまとまらない。そんな長年の悩みを解消するために、数年前から定期的に縮毛矯正をかけるようになりました。初めて縮毛矯正をかけた時の感動は忘れられません。サラサラのストレートヘアになり、朝のスタイリングも格段に楽に。雨の日も髪の広がりを気にせず過ごせるようになり、本当に快適でした。しかし、３０代後半になった頃から、別の悩みが浮上してきたのです。それは「薄毛」です。特に、分け目やつむじ周りの髪が細くなり、地肌が透けて見えるようになってきたのです。縮毛矯正で髪のボリュームが抑えられているせいか、余計に薄毛が目立つような気がしてなりませんでした。「縮毛矯正が原因で薄毛になったのでは？」と不安になり、一時期は縮毛矯正をやめようかとも考えました。でも、あのくせ毛と毎朝格闘する生活に戻るのも辛い…。悩んだ末、行きつけの美容師さんに正直に相談してみることにしました。「くせ毛も悩みだけど、薄毛も気になっていて、縮毛矯正で余計に目立つ気がするんです」と。すると美容師さんは、「確かに縮毛矯正でボリュームは抑えられますが、やり方次第で目立ちにくくすることはできますよ」と言ってくれました。そして、いくつかの提案をしてくれたのです。まず、薬剤を以前より少しマイルドなものに変え、頭皮になるべくつけないように塗布すること。次に、根元部分はアイロンを軽く通す程度にして、ぺたんこになりすぎないようにすること。さらに、トップに少しレイヤーを入れて、ふんわり感が出やすいようにカットすること。その提案を受け入れて施術してもらったところ、仕上がりが以前と違いました。ストレートにはなっているけれど、根元が不自然に潰れている感じがなく、トップも心なしかふんわりしている。分け目も、以前ほどくっきり目立つ感じがしません。もちろん、薄毛そのものが治ったわけではありません。でも、髪型の工夫でこんなに印象が変わるんだ、と驚きました。それからは、美容師さんと相談しながら、髪と頭皮の状態に合わせて薬剤や施術方法を調整してもらっています。くせ毛と薄毛、両方の悩みを抱えるのは大変ですが、信頼できる美容師さんと一緒に、自分に合った方法を見つけることが大切だと実感しています。