「最近、抜け毛が多い気がする」「髪が薄くなったかも…」と感じたとき、それが本当にAGA(男性型脱毛症)の症状なのか、自分で確認する方法はないだろうか、と考える方は多いでしょう。専門医の診断が最も確実ですが、その前に自分でできる症状の確認ポイントを知っておくことは、現状を把握し、今後の行動を決める上で役立ちます。いくつかのセルフチェック方法をご紹介します。まず、鏡を使って「生え際と頭頂部」を観察しましょう。正面から見て、額の左右の生え際が以前より後退していないか、M字型になってきていないかを確認します。次に、合わせ鏡やスマートフォンのカメラを使って、頭頂部(つむじ周辺)の地肌が透けて見えやすくなっていないか、髪の密度が低下していないかをチェックします。AGAはこの二つの部位から進行することが多いので、重点的に確認しましょう。以前の写真と比較すると変化が分かりやすいです。次に、「抜け毛の質と量」をチェックします。シャンプー時や朝の枕元に落ちている抜け毛を集めて観察してみてください。1日の抜け毛の本数が100本を超える日が続くようであれば、注意が必要です。さらに重要なのが質です。太くてしっかりした毛だけでなく、明らかに細くて短い、弱々しい毛(軟毛)が多く混じっていないか確認しましょう。軟毛の割合が増えている場合は、AGAが進行しているサインの可能性があります。そして、「髪全体の質感やボリューム」も確認します。髪全体を触ってみて、以前と比べてハリやコシがなくなり、細く柔らかくなったように感じませんか?手ぐしを通した時の感触や、スタイリングのしやすさなども参考にしましょう。全体的にボリュームがダウンし、ぺたんとした印象になってきた場合も要注意です。「家族歴」も確認しておきましょう。父親や母方の祖父など、近親者に薄毛の方がいる場合は、遺伝的にAGAを発症しやすい可能性があります。これらのチェックポイントを総合的に見て、複数の項目に当てはまる、あるいは明らかな変化を感じる場合は、AGAの可能性が高いと考えられます。ただし、これはあくまで目安です。正確な診断のためには、これらの情報を整理した上で、皮膚科やAGA専門クリニックを受診し、専門医の診察を受けることを強くお勧めします。