私の悩み頭頂部薄毛と向き合った日々

40代を過ぎた頃から、なんとなく髪全体のボリュームが減ってきたな、と感じていました。特に気になり始めたのが、頭頂部、つむじのあたりです。合わせ鏡で見てみると、以前よりも地肌が透けて見える範囲が広がっている…。ショックでした。それからは、外出する時は人の視線が頭頂部に集まっているような気がして、気分が落ち込むことも多くなりました。何とかしたくて、まずは評判の良い育毛シャンプーや美容液を試しました。広告を見ると、すぐに効果が出そうな気がしましたが、数ヶ月使っても、私には目に見える変化はありませんでした。次に、髪に良いとされるサプリメントを飲んでみたり、食事内容を見直したりもしました。体調は少し良くなった気がしますが、肝心の髪のボリュームは戻りません。半ば諦めかけていた時、友人に「一度、専門のクリニックで相談してみたら?」と勧められました。少し抵抗はありましたが、このまま悩み続けるよりは…と思い、勇気を出して女性の薄毛治療を専門とするクリニックを訪ねました。マイクロスコープで頭皮の状態を詳しく診てもらい、医師から丁寧な説明を受けました。私の場合は、加齢による変化と、少しホルモンバランスの影響(FAGAの初期)が見られるとのことでした。そして、治療法としてミノキシジルの外用薬を勧められました。副作用の可能性なども説明を受け、納得した上で治療を開始することに。毎日朝晩、頭頂部に薬を塗布する。最初は面倒に感じましたが、これも自分への投資だと思って続けました。効果を感じ始めたのは、4ヶ月ほど経った頃でしょうか。シャンプー時の抜け毛が少し減ったように感じたのです。そして半年後、美容師さんから「あれ?トップ、少しふんわりしましたね!」と言われました。自分でも、髪に少しハリが出てきて、分け目が以前ほど気にならなくなってきたのを実感。完全に元通りとはいきませんが、確実に改善していることが嬉しくて、治療を続けるモチベーションになりました。薄毛の悩みは本当に辛いけれど、一人で抱え込まず、専門家の力を借りて、正しいケアや治療を行えば、改善の道はあるのだと実感しています。そして、髪型を工夫するなど、今の自分を受け入れて楽しむことも大切だと気づきました。