生え際チェックどこからが後退?

特に男性にとって、生え際の位置は薄毛の進行度を判断する上で非常に気になるポイントです。「おでこが広くなった気がする」「M字部分が深くなったかも…」と感じた時、どこからが「後退している」と言えるのでしょうか。その基準とチェック方法について解説します。まず、生まれつきおでこが広い人もいるため、現在の生え際の位置だけで薄毛かどうかを判断することはできません。最も重要なのは、「過去の自分と比較して変化があるか」です。数年前の写真などと比べて、明らかに生え際のラインが後退している場合は、薄毛が進行している可能性が高いと考えられます。特に、男性型脱毛症(AGA)の場合、額の両サイド(剃り込み部分)から後退していく「M字型」のパターンが典型的です。このM字の角度が以前より深くなったり、中央部分の生え際も全体的に後退したりしている場合は、AGAのサインである可能性が高まります。客観的な基準として、よく言われるのが「指を使ったチェック方法」です。眉毛の上に人差し指から小指までの4本の指を揃えて横に当て、一番上の小指よりも上に生え際がある場合は、一般的に「おでこが広い」とされる傾向があります。しかし、これも個人差が大きいため、絶対的な基準ではありません。大切なのは、この指の本数で測った時に、以前よりも生え際の位置が上がっているかどうか、という変化を見ることです。例えば、以前は指3本分だったのが4本分になった、というような変化があれば、後退していると考えられます。また、生え際の「髪の質」も重要な判断基準です。後退している部分の髪が、細く、短く、弱々しい産毛のような状態(軟毛化)になっていないかを確認しましょう。AGAが進行している場合、生え際の毛が十分に成長できずに軟毛化していく傾向が見られます。他の部分の髪と比べて明らかに質が違う場合は要注意です。これらのチェックポイントを総合的に見て、生え際の後退が疑われる場合は、自己判断せずに専門医(皮膚科やAGA専門クリニック)に相談することをお勧めします。医師は、より正確な診断と、進行度に応じた適切なアドバイスをしてくれます。