長年ＡＧＡに悩み、内服薬とミノキシジル外用薬を続けていましたが、効果が頭打ちになってきたように感じていました。もう少し改善したい、という思いから、担当医に相談したところ、選択肢の一つとして「成長因子メソセラピー」を提案されました。頭皮に直接注射すると聞き、正直「痛そう…」という不安が先に立ちましたが、医師から詳しい説明を聞き、併用することで効果が高まる可能性があるなら、と挑戦してみることにしました。初めて施術を受ける日は、やはり緊張しました。まず、頭皮を消毒され、次に麻酔クリームを塗布。しばらく時間を置いた後、いよいよ注入開始です。医師が細い針のついた機械（ダーマペンのようなものだったと思います）を使い、頭皮全体にリズミカルに当てていきます。麻酔クリームのおかげか、想像していたような激痛はありませんでしたが、チクチクとした刺激と、場所によっては少しジーンとするような感覚はありました。特に頭頂部など、皮膚が薄い部分はやや痛みを感じやすかった気がします。とはいえ、我慢できないほどの痛みではなく、施術時間も１５分程度だったので、あっという間に終わったという印象です。施術直後は、頭皮全体に赤みがあり、少しヒリヒリする感じがありましたが、数時間後にはほとんど気にならなくなりました。当日は念のためシャンプーは控えましたが、翌日からは普段通りの生活です。この施術を、まずは月に１回のペースで６回続けることになりました。最初の１、２回では、正直なところ、目に見える変化は感じられませんでした。しかし、３回目を終えたあたりから、シャンプー時の抜け毛が減ってきたような気がしました。そして、４回目、５回目と続けるうちに、髪に少しハリが出てきたような、根元が立ち上がりやすくなったような感覚がありました。６回のコースを終え、さらに数ヶ月が経過した頃には、明らかに以前よりも頭頂部の地肌の透け感が減り、髪全体のボリューム感が増しているのを実感できました。内服薬と外用薬だけでは得られなかった、もう一段階上の改善を感じられたのです。もちろん、費用は安くありませんし、施術時の多少の痛みは伴います。効果の出方にも個人差はあるでしょう。でも、私にとっては、メソセラピーを併用したことは、悩みを改善するための有効な一歩となりました。