「最近、おでこが広くなった気がする」「生え際が後退しているかも…」そんな不安を感じたら、まずは自分の状態を客観的にチェックしてみましょう。男性型脱毛症（ＡＧＡ）による生え際後退の可能性を探るためのセルフチェックリストをご紹介します。ただし、これはあくまで目安であり、確定診断は医師が行います。まず、「生え際の形の変化」を確認します。鏡を見て、額の両サイド、こめかみのあたりの生え際が、以前と比べて後退していないか、剃り込みが深くなっていないか（Ｍ字になっていないか）をチェックします。指で生え際のラインをなぞってみるのも良いでしょう。過去の写真と比較すると、変化がより分かりやすくなります。次に、「生え際の髪の質」を触って確認します。生え際の髪の毛が、他の部分（側頭部や後頭部など）の髪と比べて、細く、柔らかく、弱々しくなっていませんか？ＡＧＡが進行すると、髪が十分に成長できずに細く短い「軟毛」に変わっていきます。この軟毛化が生え際で顕著に見られる場合は要注意です。また、「抜け毛の状態」も観察しましょう。シャンプー時や枕元に落ちている抜け毛の中に、細くて短い毛が多く混じっていませんか？太くしっかりした抜け毛だけでなく、質の悪い抜け毛が増えている場合は、ヘアサイクルが乱れている可能性があります。さらに、「前髪全体のボリューム感」もチェックポイントです。以前と比べて前髪全体のボリュームがなくなり、スタイリングがしにくくなった、地肌が透けて見えるようになった、と感じる場合も、生え際の後退と関連している可能性があります。「家族歴」も参考にしましょう。父親や母方の祖父など、近親者に薄毛（特に生え際から進行するタイプ）の方がいる場合は、遺伝的にＡＧＡを発症しやすい可能性があります。これらの項目に複数当てはまる場合、あるいは明らかな変化を感じる場合は、ＡＧＡによる生え際後退の可能性が高いと考えられます。放置すると進行する可能性が高いため、早めに専門医（皮膚科やＡＧＡ専門クリニック）に相談することをお勧めします。